松永宅ガス爆発殺人事件(解決編)
これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。
一同は玄関に着いた。
「コナン君、どこにもう一足あるのかね・・・。」
「なくなってる!!さっきここにあったのに・・・。」
「私が来た時も一足でしたよ。」
増田が言った。
「ちがう!!確かにここにあったんだ!!」
「コナン君、気のせいだよ・・・。」
仲惇敦が言った。
コナンはまた、考えこんだ。
(犯人はきっと増田っていう人だ。この人をあの方法で松永って人を殺したんだ。
でも、証拠がない・・・。ゆういつの証拠の靴も無くなっている・・・。
・・・まてよ。おれたちの次に来た人は確かこの人・・・。
ということは、今、この人はさっきの靴を持っているんじゃ・・・。)
「だいぶ暗くなってしまったな・・・。現場検証は大体終わったか?」
「はい。」
「調査は明日にしよう。」
「まってください!!」
コナンが叫んだ・・・。
「・・・まだ何かあるのかい?」
目暮警部が言った・・・。
「えーと・・・。」
(くそ、おっちゃんはいないし・・・。推理ができないじゃないか!!)
「そうだ。増田君・・・だったね。」
「はい、何でしょう。」
「一応、連絡先を教えてくれないか?」
「・・・わかりました。○○○−○○○○−○○○○です。」
「それは家の電話番号か?」
「ええ、そうですが・・・。」
「携帯を持っているか?」
「はい、もっていますが・・・。」
「そっちもおしえてくれ。」
「○○○−○○○○−○○○○です。」
「では、もうかえってよろしい。」
「あっ!!」
「何かね・・・コナン君・・・。」
「い、いえ。何でもありません・・・。」
そのとき、増田は鍵を落とした。しかし、それに気づいていないようだ。
コナンはそれを拾い、
「増田さん!!か・・・」
その時、コナンは口を押さえられた。
「ん?どうしたんだ?」
「いえ、なんでもありません。」
後ろから誰かがこう言った。
「そうか・・・。」
増田は帰っていった。
コナンは後ろを振り向いた。
押さえていたのは、あの転校生、元直だった。
「なにすんだよ!!」
「まあまあ、トリック分かったんだろ。」
「え?ああ。」
「じゃあ、あとはあいつに証拠を持ってきてもらおうじゃないか。」
「え?」
「何々?」
他のメンバーも寄ってきた。
「みんなでヒーローになろうぜ!!」
元直はこういって、みんなとこそこそ話をはじめた。
増田は家に着いた。
増田の家は借金しているにもかかわらず立派なものであった。
「ふう、なんとかやりすごせそうだな・・・。
まさか、玄関の靴が無くなっていることに気づくやつがいたとは・・・。
でもまあ、靴は回収できたし・・・。あとは燃やしてしまえば・・・。」
増田はポケットに手を突っ込んだ。
「ん、鍵がない。」
「トゥルルルルルルル。トゥルルルルルルル。」
突然電話がなった。
「なんだ、こんなときに!!」
増田は携帯のボタンを押した。
「もしもし・・・。」
しかし、返事がない。
「もしもし!!だれですか!!」
「増田さんですね。」
その声はとても低く感じが悪そうだった。
「はい、そうですが、何か?」
「今、あなたは鍵をお探しですか?」
「な、なぜ、それを・・・。」
増田の顔に焦りが出て来た。
「実はですねぇ・・・。その鍵、現場で見つけたのですよ・・・。
あなたが起こした現場でね・・・。」
増田の顔がみるみるあおくなってきた。
「聞いていますか?。」
「・・・は、はい・・・。」
「刑務所には入りたくないでしょう?
私と取り引きしましょう。そのまま、港の倉庫に来て下さい。
なに、恐れることはありません。私は松永さんと違ってやさしいですよ。」
「い、いくらでしょうか・・・。」
「それはあなたが来てから決めましょうか。
では、楽しみに待っていますよ。ふふふ。」
「プツッ。」
電話は切れた。
増田は肩を落とした・・・が、やがて、港の方に向かって歩いていった。