松永宅ガス爆発殺人事件(解決編)
これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。
「これは自殺ではない。殺人事件だ!!!。」
目暮警部の発言により全員が息を飲んだ。
「あの・・・。」
一人の警官が声をかけた。
「なんだね?」
「一人警部に会いたい方がいるようなのですが・・・。」
「あとにしてもらってくれ。」
「しかし、被害者の知人だといっていますが・・・。」
「うーむ・・・。」
警部は考え込んだ。
「ねぇ。あってみたら?殺人の動機くらい分かるかもしれないよ?」
コナンが横から言った。
「そうだな。つれてきてくれ。」
「わかりました。」
しばらくすると、一人の男が現れた。
「君の名前は?」
「増田圭三といいます。」
「知人といってたが、どういう関係だ?」
「ええ、ここの人に借金がありまして・・・。」
「ここに来たのはそれが理由か?」
「はい・・・。そうしたら、このような状況になっていて・・・。自殺だったのでしょうか?」
「いや、他殺だ。」
「・・・そうですか・・・。」
「ところで、被害者の職業は?」
「といちですよ。」
「ということは、いろいろな人に怨まれていたのか・・・。
あなたも含めて・・・。」
「わ、私はやってませんよ!!」
「どうかな?まあ、調べてみれば分かることだが・・・。」
「警部!!。こんな物が見つかりました!!」
「なんだねそれは・・・。」
それは、直径一センチくらいの黒い鉄の筒であった。また、その筒の片方は穴がいくつもあいていた。
「それ・・・チャッカマンじゃない?」
哀が言った。
「えっ?」
目暮警部が哀の方を見た。
「先っぽですよ。火がつくところの・・。」
光彦が言った。
「・・・これで火をつけたのか?」
「そのようです。先っぽが変形していますから。」
仲惇敦が言った。
「しかし、それでは、火をつけた人間は誰なんだね・・・。」
「・・・わかりません。何かしかけでも作ったのでしょうか?
時限爆弾みたいなやつとか・・・。」
コナンは考え込んだ。
(時限装置でうまいこと被害者が入っていった瞬間に爆発するものだろうか。
いや、ちがう。それでは失敗する可能性が高い・・・。
もっとちがうもののはずだ。・・・でも、一体どうやって・・・。
くそっ!!爆発で証拠はほとんど吹っ飛んでしまっているし・・・。)
「警部!!事務所の社員をつれてきました。」
「よし、とおせ!!」
「あの・・・松永社長が殺されたって本当でしょうか・・・。」
「ああ、まちがいない・・・。で、被害者の今日の行動を知っているか?」
「ええ、だいたいは・・・。今日は、増田さんという方にあうとか・・・。
あ、お金を急に借りたいって言う人からの電話がありました。」
「それはだれかわかるか?」
「いえ、わかりません。今日は社長は休みだったのです。
でも、どうしても借りたいというので社長に電話をかけました。」
「それで?」
「社長は、だめだ、というふうに言っていたのですけど、
今すぐ来るそうです、ていったら、しぶしぶO.Kしました。
で、社長が来てからまたその人から電話があって、
今日は来れなくなったそうで、そのことを社長にいったら、
急いでかえっていきました。」
「急いで?」
「はい、増田さんとの待ち合わせがあったものですから・・・。」
「それを、コナン君が目撃して、そのあと爆発か・・・。」
「警部。被害者の詳しい身元が判明しました。
松永秀也。41歳。一人暮らしだそうです。」
「えっ、でもさっき、靴が二足あったよ?」
「コナン君、そりゃ二足は持っているだろう。」
「でも、大きさが全然違ったけど・・・。」
「・・・なに?」
「玄関にいってみましょう。」
仲惇敦が言った。