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ゼークトハイマー城ミステリー殺人事件
(調査の章)

これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。



「皆さんに協力してもらいたいことがあります。」
全員が朝食を取っているときに小五郎が言った。
「あとで、個別に昨日一日の自分の行動を教えてほしいのです。」
全員静まり返っている。
「どうしてそんな事するんですか?」
静寂を破ったのは有明香奈だった。
「まあ、参考にしたいのですよ。」
小五郎が適当に言った。
そして、事情聴取が始まった・・・。

まず呼ばれたのが斎藤芳彦だった。
歳を取っていることもあり、早く済ませて休ませようという配慮があった。
「手短にききます、昨日は何をしておられましたか?」
「昨日は、パーティーが始まるまではほとんど部屋におったよ。」
「それを証明できる人は?」
「おらんな、ただ、ときどき使用人が来るからの、私には計画的犯行はできんじゃろ?」
「ははは・・・。」
小五郎は自分の意図をすっかり読まれていたようだ。
「ところで、このグラス、誰が使っていたものかわかりますか?」
「ん?わからんが・・・。」
斎藤芳彦がこう答えた。
(斎藤芳彦は白か・・・。)

次は大宮鉄也だ。
「昨日は何をしておられましたか?」
「昨日は、ずーっと、パーティーの準備をしていました。」
「具体的には?」
「会場でテーブルの用意をしたり、厨房で料理は皿、グラスの準備をしたりです。」
「それだけですか?」
「ああ、あとは皆様を部屋に案内しましたよ。」
「あ、そういえばそうだったな・・・ははは・・・。」
小五郎はすっかり忘れていたようだ。
「ねぇ、厨房にいたとき、他に誰かいたの?」
コナンが口を挟んだ。
「え?ああ、使用人の安藤さんがいっしょにいたし、
 有明さんとは入れ替わりに入ったりしてました。」
「絵梨さん?」
小五郎が聞いた。
「ああ、皆様とはまだ会っていませんでしたね。
 安藤絵梨といって、最近雇われた使用人です。
 料理がうまいんで、主に厨房を担当しています。」
「そうか・・・。」
「で、この、グラスは・・・。あ、あなたに聞く必要はありませんね。」
「ええ・・・あれ?」
「どうかしましたか?」
「こんなにきれいだったのかな?
 10年以上も使っているからだいぶいたんでいるはずだけど・・・。
 安藤さんが気合を入れて磨いたのかな?そんな様子は見られなかったけど・・・。」
「安藤さんがグラスを磨いていたのですか?」
「ええ、途中から私も手伝いましたが・・・。
 たしか、有明さんが、このグラスを磨いておくように言ってすぐに安藤さんが磨いてましたよ。」
「そうですか・・・わかりました。」
「・・・・・・。」
コナンは何か考えているようだ。
「ちょっと、外に出てくる。」
そのとき、元直がいった。
「どうしたの?」
哀がきいた。
「ただの気分転換だよ。」
そういって、出ていったのである。

今度は、金子拓也だ。
「失礼でしょうが、昨日あなたは何をしておられましたか?」
「・・・妻と一緒に部屋にいました・・・。」
「それをしょ・・・。」
といいかけて、小五郎はこれ以上聞くのをやめた。
「ところで、このグラスは・・・。」
「妻のでしょ。」
金子拓也は簡単に答えた。
「わかりました、もう結構です。」
小五郎がこういうと、金子拓也は肩を落として部屋を出ていった。
「ふぅ・・・。」
小五郎はため息をついたのであった。

その次は、斎藤誠司だった。
「昨日は何を?」
「息子の孝司とずっと、部屋にいましたよ。」
「わかりました。あと、このグラスは誰のものかわかりますか?」
「いいや、わかりませんが・・・。」
「そうですか、もう結構です。」
こんな調子で事情聴取が進んでいった。

(斎藤誠司、孝司、靖彦、里江、一彦、美里は自分の部屋か、
 ちゃんと証明してくれる人もいるし・・・共犯じゃなければ、白だな・・・。
 グラスのことを知ってたのは、靖彦と一彦か・・・。
 兄弟だから知ってたのかもしれないな・・・。)
コナンがこんなことを考えていると、有明香奈が入ってきた。
「昨日は何をしておられましたか?」
「昨日は、まず、衣装の最終チェックをしてから、あなたがたをお迎えに行きました。
 そのあと、ご主人様と城の中を歩きました。
 次に厨房の様子を見にいったんです。」
「そういえば、あなたがこのグラスを磨いておくように安藤さんに言ったのは本当ですか?」
「はい、安藤さんは新入りで、このグラスを静香様が愛用しているのを知りませんでしたから。」
「わかりました、あとはずーっと厨房にいたのですか?」
「そうですねぇ、厨房のお手伝いをしていましたね。」
「わかりました、もう結構です。」
「では、失礼します。」
こういってから、有明香奈は部屋を出ていった。




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