ゼークトハイマー城ミステリー殺人事件
(地獄へのパーティーのはじまり)
これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。
「お待ちしておりました。」
突然の挨拶に一同は驚きで飛び上がった。
「ちょっと、驚かさないでよ!!」
香奈が言った。
その男は大柄でがっちりした体格をしていた。
「紹介しますわ。執事の大宮鉄也です。」
「これから皆様の御世話をさせていただきます大宮です。よろしく。」
大宮鉄也という男は言った。
「有明さん、ご主人様がお待ちしています。」
鉄也が言った。
「わかりました。では、あとはお願いします。」
香奈は左側の塔の階段をのぼっていった。
「皆様方を御部屋までご案内しましょう。」
といって、鉄也は奥の方へと歩いていった。
それに、一同はついていった。
玄関の奥から二階にあがった。
そして、あがったすぐの入り口で大宮鉄也は止まった。
そして、口を開いた。
「ここが大広間です。午後六時にここでパーティーを開きますので集合して下さい。」
「しかし、わしらはパーティーに出るような服装を用意していないが・・・。」
阿笠博士が言った。
「大丈夫です。皆様の個室に用意させていただきました。
それを来てぜひパーティーに出席して下さい。」
鉄也が言った。
「パーティーを開くといいましても、他に誰か来ているのですか?」
小五郎が聞いた。
「ええ、実はご主人様の次男でいらっしゃる斎藤一彦様がご結婚されて、
今日、新婚旅行から戻ってこられるので、
それでお客様も来るからと、パーティーを開くこととなったのです。」
鉄也が答えた。
「へぇ、それはめでたいですなぁ・・・。」
小五郎は言った。
「ところで、増田潤一郎という方はもうこられているのですか?」
阿笠博士が答えた。
「いえ・・・実は仕事の方で2、3日遅れるそうです。」
鉄也は答えた。
「そうですか、それは残念ですなぁ・・・。」
阿笠博士がしみじみといった。
「ねぇ、ここの御主人って、なんていうの?」
コナンが聞いた。
「そういえば、いっていませんでしたねぇ。」
鉄也がそう言った時、
「では、紹介しましょう。」
と、女性の声がした。有明香奈である。
その隣りには白老の老人が立っていた。
「こちらがここの御主人様でいらっしゃる斎藤芳彦です。」
「みさなま、はじめまして、斎藤芳彦といいます。
どうぞごゆっくりお過ごし下さい。」
白老の老人は言った。
「これはこれは、この度のご子息の方のご結婚、おめでとうございます。」
阿笠博士が言った。
「一彦もみなさまがパーティーにご出席なさると聞いたら、たいそう喜ぶでしょう。
では、私はこれで。」
白老の老人と有明香奈は廊下を歩いていった。
「さて、皆様のお部屋は三階となっておりますので、こちらへどうぞ。」
大宮鉄也はそう言うと、また、階段を上っていった。
「ここが、個室となっております。扉にお名前が書いてありますので、
自分の名前が書いてある部屋でお休み下さい。
パーティーの衣裳はロッカーに入っています。
では、ごゆっくりどうぞ。」
大宮鉄也はそう言うともと来た道を戻っていった。
と、思ったら鉄也は走って戻ってきた。
「はぁ、はぁ、お見苦しいところを見せてすみません。
トイレはあちらの一番奥の部屋となっています。
ごゆっくりどうぞ。」
といって、また、走って戻っていった。
「あわただしいわね。」
藍奈が言った。
「しょうがないでしょう。パーティーの準備で忙しいんだから。」
蘭が言った。
「あ〜あ、疲れちゃった、早く部屋にはいろ。」
園子が言った。
「さて、部屋の割り振りはどうなっているかな?」
阿笠博士が言った。
「ええと、三人部屋か・・・。
私と毛利君と増田君、蘭君と園子君と藍奈君、コナン君と哀君と元直君となっておるな。
じゃあ、それぞれの部屋に入ろう。」
阿笠博士が言った。
「じゃあ、またね。」
みんなそれぞれ部屋に入っていった。