ゼークトハイマー城ミステリー殺人事件
(プロローグ)
これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。
「ここがドイツかぁ・・・。」
そう、ここはドイツ。ちなみにこの発言は蘭のものである。
なぜここに蘭がいるのか・・・。
もともとこれは阿笠博士が知り合いから紹介されたものであった。
しかし、阿笠博士だけでは心細いということで、
阿笠博士は毛利一家を呼んだのである。
といっても妃英理はいないが・・・。
つまり、ここにいるのは阿笠博士・毛利小五郎・毛利蘭である。
しかし、よく考えると、ここにドイツ語を話せる人はいないのである。
すると蘭の新しい友達がドイツ語が話せるというではないか!!
それはなんども父に連れられて、ドイツに行っていたかららしい。
そして、その友達とは、細川藍奈である。
細川藍奈もいくのならと、もう一人、友達が来ているのである。
ご存知、鈴木園子である。
最後に子どもを残していくのはまずいという話になった。
「バーロ、こどもじゃねーよ。」
と、いいたげな人物も含めて三人、この旅行についてきている。
われらがヒーロー(?)、江戸川コナン。
クールな女化学者、シェリーこと灰原哀。
そして、最近やっと謎のヴェールがはがされた、伊達元直。
「ねぇ、なんどもここにきてるんでしょ?」
と、園子が言った。
「ええ、まあ・・・。」
と答えたのは、藍奈。
「まだ時間があるんでしょ?」
蘭が聞く。
「ああ、そうじゃな。」
と阿笠博士が答える。
「じゃあ、藍奈。ここらへん、案内してよ。」
園子が言った。
「ええ、いいわよ。」
と、藍奈が答えた。
「にぎやかなものだなぁ・・・。街自体は静かなのに・・・。」
と元直がこそこそといった。
「ああ・・・。」
コナンがもっともだという顔をしていった。
「あら、にぎやかなのは嫌い?」
哀が聞いた。
「別に嫌いじゃないが、最近、驚くべき真実ばかり耳に入ったからつかれちゃってね・・・。」
元直が皮肉っぽく言った。
「まあ、ここでゆっくり休むつもりだけど・・・。」
これはどうも本気で言っているらしい。
「へっ?」
コナンが聞いた。
「阿笠博士みたいにはげたくないからね・・・。
コナン君もしっかり休まないと、阿笠博士みたいにはげちゃうよ。」
と元直がいたずらっぽく言った。
「は・・・はは・・・。」
とコナンは答えながら、どこかで聞いた言葉だなと思った。
「へ〜〜〜っくしょん!!」
阿笠博士が派手にくしゃみをした。よくあるパターンだ。(笑)
「かぜですか?」
小五郎が聞いた。
「いや、かぜじゃありませんよ。」
阿笠博士が聞いた。
「あいつら、どこまでいくつもりだ。」
小五郎が聞いた。
「さあ、でも、通訳いないとまずいんじゃない?」
コナンが言った。
「あっ。」
そのあと、みんな急いで走っていったのは言うまでもない・・・。
ここはレストランの中である。
「いろいろあったね。」
蘭が言った。
「まったく、おまえらがあっちこっち行くから、体力使い果たしちゃったじゃないか!!」
情けない声を上げたのは、小五郎である。
そして、疲れてしまって、声を上げられない人物、阿笠博士もいた。
「ゆっくりきてればよかったのに〜。」
園子が皮肉っぽく(・・・というよりは完全に皮肉か・・・)言った。
「ばっきゃろ!!おれはドイツ語はなせないんだぞ!!」
小五郎が大きな声で言うと、
「しっ、しずかに!!他の人の迷惑になります。」
と藍奈が言った。
「すみません。」
と、小五郎はなぜか素直に答えた。
「おお、やっと水が来た。」
阿笠博士が生き返ったように言った。
「あっ、そうだ、お水は・・・。」
と、言いかけたが、時すでに遅し!!
阿笠博士と小五郎は水を飲んでしまっていた。
「ふーっ!!生き返ったようだ!!」
小五郎か言った。
「まぢ・・・。」
元直が言った。
「ほんとね・・・。」
哀が肯いた。
「よくこんなもの一気に飲めたね・・・。」
コナンが言った。
「・・・・・・。」
藍奈はあまりのことに顔がひきつっているようだ。
このあと、昼食を食べた御一行は待ち合わせ場所へと向った。