小学校・夜の探索(前編)
これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。
松永宅ガス爆発殺人事件が解決した次の日。
「はい、みんな席について!!」
小林先生の声が教室に響いた。
「昨日のテストの結果、返しますね。じゃあ、出席順に取りに来てね。」
テストが次々と配られていく。
「コナン君。また100点ね。すごいわね。」
小林先生がいった。
「ははは・・・。」
コナンはぎこちない笑いをしてテストを貰った。
「元直君。聞いた話通りだね。」
「よかった・・・。あんな事言われて間違ってたらどうしようかと思った。」
昨日転校してきた元直は安堵したようだ。
コナンはそれをじっとみていて、ふと考え込んだ。
コナンは昨日の蘭の話を思い出していたようだ。
「何考えてるの?」
哀が聞いた。
「ああ、あいつは居候らしいんだ。」
「あいつって、あの転校生のこと?」
「ああ・・・。」
コナンはしばらく考えた後、一応鉛筆を持って授業を聞いた。
休み時間・・・。
「なぁ、元直。」
コナンが言った。
「なーに?」
元直が言った。
「ちょっと話あるんだけど屋上来てくれないか?」
コナンが聞いた。
「えっ、何の話?」
元直が聞き返す。
「ちょっとした事だよ。」
コナンはそう答えた。
「まぁ、いっか・・・。いこ。」
元直はそう言った。
コナンと元直は一緒に教室を出ていった。
その後ろ姿を哀が見ていた・・・。
屋上・・・。今日は少し風か強いようだ。
コナンが突然意味不明なことを言った。
「おまえ、大人か?」
「は?」
元直のこの答えは当然の返事であるだろう。
「どういうこと?。」
元直が聞き返した。
「今言った通りだよ。」
コナンが言った。
「こんな体で大人って聞くの普通は変だよ・・・。」
元直が言った。
「例えば、薬で小さくなったとか・・・。」
コナンが言った。
「体は子ども。頭は大人。その名は名探偵コナン!!」
元直がこう言った。
「なに?」
コナンがはっとして言った。
「例だよ。例。やだなぁ・・・冗談なのに・・・。」
元直が慌ててそう言った。
「でも、どうして、こういうふうに言った時動揺したの?」
元直が聞き返した。
「えっ、まあ、あまりに唐突だったからだよ・・・。」
コナンが慌ててそう言った。
「ふーん・・・。」
元直が不審そうに言った。
「体が小さくなるなんてことあるわけないだろ?」
コナンが言った。
「じゃあ、最初のあの質問何?それだったら別に聞くことなかったじゃん。」
元直はさらに言及した。
「だって、元直って昨日みたいなこと考えられるし・・・算数簡単に100点とるし・・・。
だから、SFみたいのこと本当にあったらすごいなあっと思ったんだよ。」
コナンが言った。
「コナン君も、昨日の推理すごかったじゃない。あれも到底子どもじゃできないよ?」
元直が言った。
「ああ、おじさんがね、探偵やっててね、その影響だよ。」
コナンが苦し紛れにそう言った。
「ふーん・・・。あ、もう時間だ。早くもどろ。」
元直はそういって、屋上の階段を降りていった。
(危なかったぜ・・・。くそっ・・・あいつが小さくなったのかどうかもわからないし・・・。
何か言い方法はないか・・・。)
コナンは考え込みながら階段を降りていった。