松永宅ガス爆発殺人事件(事件編)
これはフィクションであり、まあ、原作とは何の関連もありません。
探偵団の必死の勧誘は帰る時も続いていた。
しかし、元直の答えはいつもふーんとかへーんで明確な答えが帰ってこなかった・・・。
「べつにいーじゃねーか・・・。無理に誘わなくても・・・。」
コナンがぶっきらぼうに言った。
「でも・・・。」
歩美はそういってまだ勧誘を続ける。
「わかったわかった。ちゃんとした返事をするよ。」
元直はそういった。
「ほんと?やったあ!!」
「ちょっとまて・・・、まだイエスとはいってないぞ!!」
元直は慌ててそういった。
「返事は?」
みんなでそういう。
すると、元直はこう答えた。
「ノーだ。」
「えっ?」
おもわず光彦がそういった。
「どうしてだよ・・・。」
元太が不満そうに言う。
「だって、あそびたいもん。」
元直はそういった。
「じゃあ、公園でサッカーやろうぜ。」
コナンがそういった。
「うんわかった!!」
元直はそう答えた。
その時、コナンはどこかの家の人が家の中には行っていくところを見つけた。
「じゃあ、公園でな!!」
元太がそういった。
「うん、じゃ、あとでね。」
歩美がそう答えた瞬間・・・。
どおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーん!!!!!!!!!
ものすごい爆発音が聞こえて、家からぼうぼうと火があがった。
「灰原!!消防車と警察呼んでくれ!!」
哀はうなずいて、走っていった。
コナンはちらりと転校生の方を見た。
元直は動じることもなくただ、火を見ているだけだった・・・。
家は半焼で済んだ。
警察も到着し、現場検証を行っていた・・・。
「第一発見者は!?」
目暮警部の声だった。
「僕たちです。」
「なんだ、君たちかね。じゃあ、こっちの方へ来なさい。」
目暮警部は家の中に入っていった。
元太、光彦、歩美はわくわくしながら入っていった。
それにつづいてコナンが、そのあとにあとの二人が入っていった。
コナンはこのとき大きさの違う二組の靴を玄関で見たのであった・・・。
「じゃあ、爆発のときのことを教えてくれないか?」
「僕たちがここを通っていたら爆発が起きたんだよ。」
コナンが答えた。
「そうか・・・。」
目暮警部が考え込むように言った。
「ガス爆発だからな・・・。放火ではないからいたずらではないだろうし・・・。
この手の事故ならふつう台所でおこるはずだしな・・・。
これは自殺の線が強いな・・・。」
「でも、爆発が起きる前、この家の人が急いで入ってくるところを僕見たよ。」
コナンが言った。
「何?そうなのか!?」
目暮警部が言った。
「あと、いくつか不審な点があります。」
ある刑事が言った。
「おや?君は?」
「はい、今日付けで警視庁捜査第一課に配属された仲惇敦といいます。」
「中国出身か?」
「はい。」
「で、その不審な点とは?」
「まず第一に、現場が台所でないこと・・・。
確かに台所が現場でないのは事故でない証拠になります。
でも、わざわざこの部屋を選んで自殺するでしょうか?
普通なら台所でしょう?」
「たしかにそのとおりだ。」
「そして第二に、死体の場所です。
死体の場所がドアがあったと思われる場所からななめ45゜の位置に廊下にありました。
普通なら部屋の中で自殺するでしょう?
もし、部屋の中で自殺したとすればドアの方向に飛んでいくことはあまりないでしょうし、
ドアの方向に飛んでいったとしても、ドアは閉まっています。
ドアの近くに落ちるか、ドアを突き破って壁に、
方向が変わってもななめ15゜までだと思います。」
「なるほど・・・。」
(この人の言う通りだ、この事件は自殺で片づけるには不審な点が多すぎる。
この事件は・・・。)
その時、
「仲惇敦というとおりだ。これは自殺ではない。殺人事件だ!!!。」
目暮警部がこう言った。
その瞬間、この場にいた全員がつばを飲み込んだ。
その時、つばを飲み込んだ時の音を全員が自分で確認できたという・・・。
続
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